内容(amazonより引用)
八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。
感想(ネタバレなし)
※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※
傑作中の傑作。最早言葉ではこの作品の素晴らしさは語れないだろう。しかし、書くだけ書いてみる。
ノーベル文学賞を獲った作品とのことだが難解さはない。冒険小説としても読める為、普段大衆小説ばかり読んでいる僕でも心から楽しめた。
何より老人、サンチアゴがとにかくカッコいい。
海に一人という状況でも孤独ではなく、鳥や海や星に友人のように語り掛ける。どんな苦境に立たされてもユーモアを忘れない。
その姿はまさにハードボイルド。
酒や煙草やヒロインがいなくても、ハードボイルドは成り立つ。
終盤の展開はその極地だ。
彼に、心を動かされない人間はいないだろう。
人の普遍的な魂の輝きが刻まれた、不朽の名作だった。
何回も読み返したくなるなー。
評価:10点
2023/7/17 読了
以下、ネタバレ箇所を含めた感想
感想(ネタバレあり)
傑作中の傑作。最早言葉ではこの作品の素晴らしさは語れないだろう。しかし、書くだけ書いてみる。
ノーベル文学賞を獲った作品とのことだが難解さはない。冒険小説としても読める為、普段大衆小説ばかり読んでいる僕でも心から楽しめた。
何より老人、サンチアゴがとにかくカッコいい。
海に一人という状況でも孤独ではなく、鳥や海や星に友人のように語り掛ける。どんな苦境に立たされてもユーモアを忘れない。
その姿はまさにハードボイルド。
酒や煙草やヒロインがいなくても、ハードボイルドは成り立つ。
終盤の展開はその極地だ。
身体一つでサメに立ち向かい続け、知力と気力を振り絞り、最後まで戦い抜いた彼に、心を動かされない人間はいないだろう。
人の普遍的な魂の輝きが刻まれた、不朽の名作だった。
何回も読み返したくなるなー。
下線部がネタバレ箇所です