内容(amazonより引用)
どんでん返しの先に待つ衝撃のラスト……。道尾ミステリ史上、最強の破壊力!
ある一本の電話が引き金となり、故郷へ赴くこととなった幸人。しかし、それは新たな悲劇の幕開けに過ぎなかった――。村の祭が行われたあの日。一筋の雷撃がもたらした、惨劇の真相と手紙の謎。父が遺した写真。そして、再び殺意の渦中へ身を置く幸人たちを待ち受ける未来とは、一体。著者の新たな到達点にして会心の一撃。
感想(ネタバレなし)
※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※
うーん、なんだろうなぁ.......。何かが違うんだよな~、初期の傑作群と。
物語の魅せ方と謎の隠し方はとても丁寧で、主人公の過去を辿る話を興味深く読ませてくれる。
正直めちゃくちゃ陰惨な話なのだが、所々で人間味あるユーモアや温かいエピソードを挟むことで、重くなりすぎない匙加減は流石。
作中に登場する書簡を提示して読者への挑戦状とする趣向も面白く、真相に期待したのだが.......、正直あまり驚けなかった。
確かに○○が犯人というのは意外だった。しかし、そこまで衝撃はないし、事件の動機も予定調和のものでガッカリ。
更に拍子抜けだったのが、○○が裏もないただのミスディレクションだった点。
もっと意外性のある真相を持ってきてほしかった......!
整体でずっとツボじゃない所を押されてるようなモヤモヤ感(行ったことないけど)。
昔は凄かったのに、と老害めいた言葉が出てきてしまう。
評価:6点
2023/8/12 読了
以下、ネタバレ箇所を含めた感想
感想(ネタバレあり)
うーん、なんだろうなぁ.......。何かが違うんだよな~、初期作の傑作群と。
物語の魅せ方と謎の隠し方はとても丁寧で、主人公の過去を辿る話を興味深く読ませてくれる。
正直めちゃくちゃ陰惨な話なのだが、所々で人間味あるユーモアや温かいエピソードを挟むことで、重くなりすぎない匙加減は流石。
作中に登場する書簡を提示して読者への挑戦状とする趣向も面白く、真相に期待したのだが.......、正直あまり驚けなかった。
確かに姉が犯人というのは意外だった。しかし、そこまで衝撃はないし、事件の動機もしんしょもちに辱められた母の復讐という予定調和のものでガッカリ。
更に拍子抜けだったのが、父の”死んでもええ”がただの方言による勘違いで、裏もないただのミスディレクションだった点。
もっと意外性のある真相を持ってきてほしかった......!
整体でずっとツボじゃない所を押されてるようなモヤモヤ感(行ったことないけど)。
昔は凄かったのに、と老害めいた言葉が出てきてしまう。
下線部がネタバレ箇所です