内容(amazonより引用)
大学生の克己は実習グループの紅一点である亜紀に好意を抱く。
交際経験がなく、他の男子も彼女を狙っていると知り、
一歩引いていた克己だが、亜紀から「二人で会いたい」と
思わぬ誘いがあって――
(書き下ろし「数学科の女」)他に、突然の余命宣告を受けて結婚を決意した夫婦を描く
「夫の余命」(日本推理作家協会賞候補)や、
アイドルの握手会をまさかのミステリに仕立てた
「なんて素敵な握手会」など、
どんでん返しの名手の技が冴える珠玉のミステリ7篇収録。
感想(ネタバレなし)
※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※
何とも感想に困る......。
というのも一番最初の「夫の余命」が群を抜いて傑作であとはイマイチだったからだ。
「夫の余命」は本当に素晴らしい。創作物で飽きるほど見るプロットが、トリックにより鮮やかに別の面を見せてくれる。
推理作家協会賞候補に挙がるのも納得のできで、他の作品にも期待した......のだが、どれも今一つ、というかオチが雑なものが多くてやるせない。
「カフカ的」とか種明かしで「おっ!」ってなったし、カフカ要素も上手く回収しているのに締めの一言が投げやりすぎで萎えた。
飽きたのか?
「数学科の女」は淡いキャンパスラブコメディが描かれる。
総じてみると、まあまあ楽しめたかな。
評価:6点
2023/6/9 読了
以下、ネタバレ箇所を含めた感想
感想(ネタバレあり)
何とも感想に困る......。っというのも一番最初の「夫の余命」が群を抜いて傑作であとはイマイチだったからだ。
「夫の余命」は本当に素晴らしい。創作物で飽きるほど見るプロットが、トリックにより鮮やかに別の面を見せてくれる。
冒頭とその次の間が49日間になっているのも遊び心がある伏線でとても好き。
推理教会賞候補に挙がるのも納得のできで、他の作品にも期待した......のだが、どれも今一つ、というかオチが雑なものが多くてやるせない。
「カフカ的」とか種明かしで「おっ!」ってなったし、カフカ要素も上手く回収しているのに締めの一言が投げやりすぎで萎えた。
飽きたのか?
「数学科の女」は淡いキャンパスラブコメディが描かれる......と思いきや超特急でやることやってて笑った。乾くるみだもんな。
ミステリ的な驚きはないが登場人物のイカレっぷりが凄まじく、心の中でツッコみながら楽しく読めたので結構好き。
総じてみると、まあまあ楽しめたかな。