今年は忙しくて、あまり本を読む時間が作れなかった......。
去年に引き続き文学作品を読めたことは良かったが、褒めるべき点がそれくらいしかない。
純文学は当たり外れが大きいイメージだったが、思っていたよりは当たりと出会えた印象。
『檸檬』では本当にびっくりするくらい感覚を作者と共有できたし、石田夏帆はシニカルな文章にドはまりした。
とはいえ合わない作品は徹底的に合わなかったので、やっぱ大衆小説よりはギャンブル性が高いかな。
SF作品も少々増えているが、これは『ALTER EGO』というスマホゲームの影響。
プレイヤーはエスという謎の少女と対話する形式で、エピソードを進めていき、心理テストなどを通して自分を知っていくという形式のゲーム。
文学作品が多く登場する上、雰囲気もとても良かった。
ちなみに、このエスって子が結構辛辣で、ちょくちょくこちらをなじってきます。
なのでそういうのが好きな方にはオススメですよ!
で、プレイ後コンテンツとして、エスの勧める実在の本を読んで、そのあとに作品の解説を聞くというものがあるんだけど、これが実際に感想を共有しているみたいでとても良かった。
『ハーモニー』、『夏への扉』あたりを読んだのはこのゲームの影響。
こうして作品の意見交換のようなことをすると、やっぱりいろんな人の意見を知れて良いから、もっとこういうゲームないかなって思ったけど、それより読書会とか出れば手っ取り早いのか。
でもコミュ障極めてるので無理ぽよ。
ミステリもそこそこ読めたか。
話題になっていた『六人の嘘つきな大学生』、『方舟』はやはり評判通りの傑作だった。
特に前者は、絶賛就活中の身だったので、入り込んで楽しめた。
就活というある種の異常なシチュエーションを、これだけミステリと融和させてしまう発想が凄いなー。
あと、小市民シリーズを冬まで読めたのも嬉しかった。
日常の謎......、と呼ぶには余りに治安が悪すぎるが、小鳩君と小山内さんの絶妙な互恵関係が、そのままミステリとしての魅力になっていて良いシリーズだった。
ただ、アニメの方はどうも合わず、3話くらいで見るのをやめてしまったが。
(小鳩くんのモノローグが面白いのに、なんで全カットしちゃうんだ......)
来年は、もう少し読了数を増やしたい。
人生は短く、読むべき本は多いのである。
あとはちょいちょいノンフィクションも読んでいきたいかな。
岩波・ちくまあたりのお堅めの本も、後学のためになることだろう。
以上、終わり。
10月くらいから更新していないが、ストックはあるので、年始にアップします(新年最初にやることが前年の残務処理でいいのか......)。
では、みなさん良いお年を。