『ガラスの街』 ポール・オースター
内容(amazonより引用)
「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳!
感想(ネタバレなし)
名前はちょこちょこ聞いていたオースター。
そのデビュー作なのだが、なんともヘンテコである。
主人公の元に間違い電話がかかり、探偵としてある人を見張るように依頼される。
プロットとしてはシンプルかつ魅力的なのだが、どうも出てくる人物がどいつもこいつもおかしい。
言ってることが変わったり、訳の分からん話をしたり、そもそも話が通じなかったり。
群を抜いておかしいのは依頼人のピーター。
父から”言葉”を奪われた彼が10ページ強かけてマシンガンのように意味不明な事を喋り続けるシーンはこちらまで頭がおかしくなりそうだった。
これを書いた作者も、訳した翻訳家もすげぇよ。
曲がりなりにも本筋が見えていた前半に対し、後半は次から次へと謎が押し寄せて完全に理解不能。
何で依頼人たちは行方をくらませたの?作者と同じ名前の人物が出てきた意味は?主人公はどうなったの?最後の彼は誰なの?
誰か教えてくれー。
評価:なし(文学作品のため)
2024/10/21 読了
