立ち向かう振りの妄想癖

読んだ本の感想を雑に放ります(ミステリ多め)。超不定期更新です。

『水声』 川上弘美

内容(amazonより引用)

夢に亡くなったママが現れたのは、都が陵と暮らしはじめてからだった。きょうだいが辿りついた愛のかたちとは。読売文学賞受賞作。

 

 

感想(ネタバレなし)

※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※

これはあれだな......苦手ですわ。
主人公の愛した母を中心とした話なのは分かるが、全体的にぼんやりとしているというか。
良く言えば淡く美しい、悪く言えば薄く味気ない。
個人的には後者に傾いた。

実質的主役である母は、作中人物から何度も変わった人と評されるのだが、その母ですら今一つ輪郭が見えてこず、パンチに欠ける。

ただ、それはおそらく意図的なものではある。
過去と現在を何度も反復する構成により、意識と記憶や生と死といった観念が混ざり合い溶けていくような読み心地になるのも、狙ってのことだろう。

その感覚自体は悪くないのだが、作品の行き着く先がアレなのは正直ガッカリした。
小説、殊に文学作品で性愛が出てくるとアホ程冷めるのは僕だけでしょうか。
はいはい、性愛性愛。深いね~、みたいな。

と、勝手にしらけたが、完全に好みの問題なのでとやかく言うべきではない(手遅れ)。
愛と死というテーマに魅かれる人は多分興味深く読めると思う。

 

評価:なし(文学作品のため)

2024/6/6 読了

 

以下、ネタバレ箇所を含めた感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想(ネタバレあり)

これはあれだな......苦手ですわ。
主人公の愛した母を中心とした話なのは分かるが、全体的にぼんやりとしているというか。
良く言えば淡く美しい、悪く言えば薄く味気ない。
個人的には後者に傾いた。

実質的主役である母は、作中人物から何度も変わった人と評されるのだが、その母ですら今一つ輪郭が見えてこず、パンチに欠ける。

ただ、それはおそらく意図的なものではある。
過去と現在を何度も反復する構成により、意識と記憶や生と死といった観念が混ざり合い溶けていくような読み心地になるのも、狙ってのことだろう。

その感覚自体は悪くないのだが、作品の行き着く先が姉弟の禁断の愛なのは正直ガッカリした。
小説、殊に文学作品で性愛が出てくるとアホ程冷めるのは僕だけでしょうか。
はいはい、性愛性愛。深いね~、みたいな。

と、勝手にしらけたが、完全に好みの問題なのでとやかく言うべきではない(手遅れ)。
愛と死というテーマに魅かれる人は多分興味深く読めると思う。

 

下線部がネタバレ箇所です