立ち向かう振りの妄想癖

読んだ本の感想を雑に放ります(ミステリ多め)。超不定期更新です。

2025-01-01から1年間の記事一覧

『地獄変・偸盗(新潮文庫)』 芥川龍之介

内容(amazonより引用) “王朝もの"の第二集。芸術と道徳の相剋・矛盾という芥川のもっとも切実な問題を、「宇治拾遺物語」中の絵師良秀をモデルに追及し、古今襴にも似た典雅な色彩と線、迫力ある筆で描いた「地獄変」は、芥川の一代表作である。ほかに、羅…

『赤い博物館』 大山誠一郎

内容(amazonより引用) 警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑…

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田篤弘

内容(amazonより引用) 路面電車が走る町に越して来た青年が出会う、愛すべき人々。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。 それからはス-プのことばかり考えて暮らした (中公文庫 よ 39-1) 作者:吉田 篤弘 …

『無垢なる花たちのためのユートピア』 川野芽生

内容(amazonより引用) 純粋無垢な少年たちとその指導者を乗せ、天空をゆく船。最も楽園に近いはずの船上で起きた悲劇と、明らかになる真実とは(「無垢なる花たちのためのユートピア」)。人間が人形へと変化してしまう病が流行った村で、ひとり人間のまま…

『プレゼント』 若竹七海

内容(中央公論社公式サイトより引用) トラブルメイカーのフリーターと、ピンクの子供用自転車で現場に駆けつける警部補――。間抜けで罪のない隣人たちが起こす事件はいつも危険すぎる! プレゼント (中公文庫) 作者:若竹七海 中央公論新社 Amazon 感想(ネ…

『ペッパーズ・ゴースト』 伊坂幸太郎

内容(amazonより引用) 中学教師の檀は、猫を愛する妙な二人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに他人の未来を観る力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。苦い過去を乗り越えて檀先生は、世界を、自分を救えるのか!? 毎ページすべてが楽しく愛おし…

『ジヴェルニーの食卓』 原田マハ

内容(amazonより引用) 印象派の巨匠4人の美の謎を色鮮やかに描き出した短編集。モネ、マティス、ドガ、セザンヌという4人の印象派の巨匠たちの、創作の秘密と人生を鮮やかに切り取った短編集。ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロ…

『みずうみ』 川端康成

内容(amazonより引用) 異常な教師と可憐な女生徒。あやしくも美しすぎる川端文学の〝魔界〟誰にも言っちゃ、だめだよ。ふたりだけの秘密……高校教師の桃井銀平は、教え子の久子と密かに愛し合うようになる。だが、二人の幸福は長く続かなかった――。 湖畔で…

『円』 劉慈欣

内容(amazonより引用) 円周率の中に不老不死の秘密がある――10万桁まで円周率を求めよという秦の始皇帝の命を受け、荊軻(けいか)は300万の兵を借りて前代未聞の人列計算機を起動した! 第50回星雲賞に輝く「円」。麻薬密輸のために驚愕の秘密兵器を投入する…

『モネのあしあと』 原田マハ

内容(amazonより引用) マネ、ドガ、ルノワール。誰もが知る「印象派」だが、モネの《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのがはじまりだ。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化など、まったく…