立ち向かう振りの妄想癖

読んだ本の感想を雑に放ります(ミステリ多め)。超不定期更新です。

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『あとかた』 千早茜

内容(amazonより引用) 実体がないような男との、演技めいた快楽。結婚を控え“変化”を恐れる私に、男が遺したもの(「ほむら」)。傷だらけの女友達が僕の家に住みついた。僕は他の男とは違う。彼女とは絶対に体の関係は持たない(「うろこ」)。死んだ男を…

『ガラスの街』 ポール・オースター

内容(amazonより引用) 「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。…

『十月の旅人』 レイ・ブラッドベリ

内容(amazonより引用) ブラッドベリの初期作品群から甘美で詩情漂う10の佳篇を精選した日本オリジナル短篇集 十月の旅人 (ハヤカワ文庫SF) 作者:レイ・ブラッドベリ 早川書房 Amazon 感想(ネタバレなし) ブラッドベリのマイナーめの短編を集めた作品集..…

『#真相をお話します』 結城真一郎

内容(amazonより引用) 私たちの日常に潜む小さな"歪み"、あなたは見抜くことができるか。 家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの…

『なぜ働いていると本をよめなくなるのか』 三宅香帆

内容(amazonより引用) 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」と…

『李陵・山月記』 中島敦

内容(amazonより引用) 幼児よりの漢学の素養と、西欧文学への傾倒が結実した芸術性の高い作品群。 中国の古典に素材を仰いだ短編4作は、夭折した著者の代表作である。 人はいかなる時に、人を捨てて畜生に成り下がるのか。中国の古典に想を得て、人間の心…