立ち向かう振りの妄想癖

読んだ本の感想を雑に放ります(ミステリ多め)。超不定期更新です。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『月と六ペンス』 サマセット・モーム

内容(amazonより引用) あるパーティで出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎ…

『梅雨物語』 貴志祐介

内容(amazonより引用) ・命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は教え子の依頼で一つ一つの句を解釈していくのだが、やがて、そこに隠された恐るべき秘密が浮かび上がっていく。(「皐月闇」)・巨大な遊廓で、奇妙な花魁たちと遊…

『木』 幸田文

内容(amazonより引用) 樹木を愛でるは心の養い、何よりの財産。父露伴のそんな思いから著者は樹木を感じる大人へと成長した。その木の来し方、行く末に思いを馳せる著者の透徹した眼は、木々の存在の向こうに、人間の業や生死の淵源まで見通す。倒木に着床…

『青い春を数えて』 武田綾乃

内容(amazonより引用) “青春”の表も裏もすべて抱えて、少女は大人になっていく。 放送部の知咲は、本番の舞台にトラウマがある。だが、エースの有紗の様子が変で――(白線と一歩)。怒られることが怖い優等生の細谷と、滅多に学校に来ない噂の不良少女・清水…

『名探偵のままでいて』 小西マサテル

内容(amazonより引用) かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生き…

『六人の嘘つきな大学生』 朝倉秋成

内容(amazonより引用) 六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッション…

『水声』 川上弘美

内容(amazonより引用) 夢に亡くなったママが現れたのは、都が陵と暮らしはじめてからだった。きょうだいが辿りついた愛のかたちとは。読売文学賞受賞作。 水声 (文春文庫) 作者:川上 弘美 文藝春秋 Amazon 感想(ネタバレなし) ※以下はネタバレ箇所を隠し…